ゲーミングPCを購入するほどの余裕はないから手持ちのPCで何とか遊べれば、という人も少なくないと思います。
そこで今回は、ハイスペックではないPCで上手くオンラインゲームが作動しない時に、ぜひ試していただきたいPC設定の確認や対処法を解説します。
グラフィック関連の設定を変える
それではオンラインゲームが上手く作動しない時の、グラフィック関連の設定方法を説明します。動作に問題がある時は、グラフィック関連の設定を変えれば対処できます。
<解像度を下げる>
グラフィックの細かさを下げれば、PCへの負荷も軽減されるのでスムーズにゲームが動くようになります。やり方は以下のとおりです。
- デスクトップの空白部分で右クリック
- 「ディスプレイの設定」をクリック
- 「ディスプレイの解像度」のメニューから選ぶ
ゲームのグラフィックが荒くならない程度の数値を選びましょう。これで問題がなければ完了です。
<垂直同期をオフにする>
画質は多少落としても、フレームレート(FPS:1秒間の描写速度)は落としたくないものです。そこで、フレームレートを極力落とさずスムーズにゲームが動くようにために「垂直同期をオフ」にしましょう。
垂直同期は、ゲームのフレームレート上限値をモニターの表示能力に合わせる役割を持ちます。そこでモニターの性能に合わせてフレームレートを落とさないようにします。
やり方は次のようになります。
- ビデオカードのコントロールパネルを開く
- 「3D設定の管理」から「垂直同期」を見つけて「オフ」にする
インテルのグラフィックチップを使っている場合には、「グラフィックコントロールパネル」の中に垂直同期の項目があります。
インテルのグラフィックチップの調整方法
NVIDIA社かAMD社のグラフィックボードを搭載していないPCはインテルのグラフィックチップを搭載しています。この場合にはオンラインゲームによっては上手く作動しないかもしれません。
しかしグラフィック設定によっては、画質は多少落としてもスムーズに動作させることが可能です。そのポイントを『フォートナイト』を例に説明します。
- ウィンドウモード フルスクリーン
- 解像度 1360×768
- 最大フレームレート 60FPS
- 3D解像度 1280×723(94.1%)
- 描写距離 中
- 影 オフ
- アンチエイリアス 中
- テクスチャ 中
- エフェクト 低
- ポストプロセス 中
- Vsync(垂直同期) オフ
- モーションブラー オフ
- FPSの表示 オフ
簡単に言えば描写を多少は荒くして表示スピードを確保した設定と言えます。「描写距離」は遠くの敵を表示できるか否かに影響します。
このように削れるところは削って表示スピードを確保するのが、グラフィック設定のポイントです。
グラフィックボードの設定のコツ
続いて、NVIDIA社などのグラフィックボードの設定を説明します。できる限りスムーズにオンラインゲームを作動させるポイントは以下のようなもの(NVIDIA社の場合)があります。
- DSR-係数 オフに(解像度をディスプレイの能力以上にする機能)
- DSR-滑らかさ オフにする
- アンチエイリアシング‐FXAA オフに(画像を滑らかにする機能)
- アンチエイリアシング‐ガンマ修正 オフに(FPSを優先できる)
- アンビエント オクルージョン オフに(オンにするとFPSが下がる)
- 低遅延モード ウルトラ(フレームレートを高める)
- 電源管理モード パフォーマンス最大化
基本的にグラフィックボードもインテルのグラフィックチップ同様に、画質の綺麗さよりも動きの良さを優先する設定にしましょう。
「ディスククリーンアップ」を行う
最後に基本的なことですが、ディスククリーンアップはこまめに行っておきましょう。ハードディスクをできる限り軽くすることで、オンラインゲームも動作が軽くなるからです。
まとめ
eスポーツでも人気のフォートナイトやLeague of Legendsやオンラインでカジノゲームを楽しみたいという方は多いでしょう。
オンラインゲームを上手く作動させるためには、画質よりフレームレートの確保を優先させるのがポイントです。あとは見にくくならないように、どこまで設定できるかを試してみてください。